半導体人材育成へ協力 日台がフォーラム「もともと相互に補完する関係」と台湾側

産経新聞社

日本と台湾の半導体分野での協力をテーマにしたフォーラムが8日、台北で開かれた。日台の専門家は企業間の連携だけではなく、人材育成や研究でも協力が進むだろうとの見方を示した。

半導体業界団体SEMIの台湾地区総裁の曹世綸氏は、製造に強みのある台湾と材料や製造装置を得意とする日本は「もともと相互に補完する関係だ」と説明。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出により、日本で半導体人材の育成を拡大する動きが広がっていると強調した。

科学技術振興機構(JST)の橋本和仁理事長は、台湾で科学技術を所管する国家科学技術委員会とJSTとの間で共同研究事業を進めていると紹介。今後も交流を促進していきたいと表明した。

フォーラムは台湾経済部(経産省)などが主催した。(共同)

2025/9/8 17:36